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12月28日
ちょっと見にくいかもですが、ザラマンダー変型をプログラマーに伝える為に描いたものです。アクションの間(ま)とかIK制御の腕の動き等を記述してあります。 pic.twitter.com/Qx5dWerDRM
— brilliant-stone (@BrilliantStone) December 27, 2020
5stを考える頃には最終stを宇宙戦に決めていた為、宇宙空港へ向かう内容となります。PS1性能も大分把握出来て、これなら人型も出せる!となり、ゴリラのゲシュテル、全身武器庫のデューラーの登場が決まります。後半には発射台に進むガイアーをチラ見させて、最終面への盛上げて行く流れとなりました。
— brilliant-stone (@BrilliantStone) December 28, 2020
ゴリラみたいなもの…との話からゲシュテルのデザインを行いましたが、確か一晩ですんなり出来上がった筈。サマーソルトと裏拳をやりたい!というのは私が進言しました。企画は顔をしかめ面にしていましたが、シューティングに格闘ゲームの技が出るとインパクトあるでしょ?と、半ばゴリ押しです。
— brilliant-stone (@BrilliantStone) December 28, 2020
ゲシュテルのアニメーションは私が担当しました。そのデータをプログラマーが独自プログラムに変換をしているので、実はデータの垂れ流し再生ではないのです。その為プレイヤーの動きに合わせて体や腕の向きを変える柔軟な攻撃が出来る訳ですね。裏拳とサマーソルトもインパクトを出せたと思います。
— brilliant-stone (@BrilliantStone) December 28, 2020
中ボス戦を終えて、後半戦用ロードを行い、宇宙船用の工場エリアに入ります。ここの背景担当者が頭に絵が浮かばないのか、それらしい物が出来ない。そこで「頭で適当に考えるからアカンねん、参考に尼崎の実物の工場群を見て来ぃ」となり、あの感じになりました。今なら尼崎が聖地巡礼コースですかね。
— brilliant-stone (@BrilliantStone) December 28, 2020
12月29日
並行してCGムービー制作の話も進んでいて、OP、EDと共にガイアー発進シーンを作る事が決まっていた為、そこに繋がる様に演出を組んで行きます。遠景とは言えガイアーにポリゴンを割くのは難しい。そこでゆっくり動く1枚絵を見せてからカタパルトへ急上昇、ロード時間でタメてから、デューラー戦です。
— brilliant-stone (@BrilliantStone) December 29, 2020
デューラーのコンセプトは全身武器庫。どの部位も全て武器という事だけ決めて、ほぼデザインしながら独自で決めていきました。ホバー移動の為にドムと言われがちですが、イメージとしては小林誠版のThe-Oが近いです。こいつはモーションの他、ファミ通のピンナップ用CGモデルも自分で担当しました。
— brilliant-stone (@BrilliantStone) December 29, 2020
デューラーで1つ揉めたのは色。大体企画側は地味なグレーとか青にしたがるんですが、こちらはプレイヤーが見て画面が映える様に背景を含めての配色を考えるので、中々意見が合いません。結局あの緑色で押し切ったものの、森林地帯の部隊が応援に来た!とかいう裏設定を考えて納得している様でした。。
— brilliant-stone (@BrilliantStone) December 29, 2020
そのデューラー。やはり他と比べて画稿の数が圧倒的に多かったです。今見るとパースの取り方とか甘さはありますが若さ故の勢いみたいなものは…ありますね。自分で言うのも何ですが…。 pic.twitter.com/uGbAGjLGBR
— brilliant-stone (@BrilliantStone) December 29, 2020
そして、こちらはゲシュテル。初期稿に比べてモデルは腕が長くなっています。前腕からの弾は、実装後に難度バランス調整で追加されたものなので、この画稿にはないのです。 pic.twitter.com/Q9S0ITSgcs
— brilliant-stone (@BrilliantStone) December 29, 2020
以前Wakky君との会話でちょろっと出ましたが、デューラーはこれが完成形なのです。CDだとなぜか背景が青くされてしまったんですが、ファミ通に載ったのはゲームと同じ朝焼けバックでした。設定画から更にバランスを調整してあり、スカートのツィメリットコーティングが拘りですね。 pic.twitter.com/9JxaSG81df
— brilliant-stone (@BrilliantStone) December 29, 2020
12月30日
デューラーの左肩の13という数字は、部隊番号を示していますが、13は不吉な数字だからと、ただそれだけの理由で描きました。ゲシュテルのP-5は全く記憶がないので…ただの英数の組み合わせと思います。自分の知らない内に企画が裏設定を考えていたらアレですけどね。
— brilliant-stone (@BrilliantStone) December 29, 2020
デューラー戦との後はガイアー撃墜ミッションです。ここはタイムアタック戦にするのはどうか?という話をしたのは私です。それまでとゲーム性が変わる懸念も同時にあったものの、皆には案外あっさり受け入れられました。そしてその要素があったからこそ、あの焦燥感漂うBGMも生まれたのですね。 pic.twitter.com/Lhv3ggUXgj
— brilliant-stone (@BrilliantStone) December 30, 2020
人工衛星みたいなものをという事で、6stボスはあのデザインになりました。ゲシュテルデューラーが動き回るので、対比として静的なイメージに。ゆっくり回転する傘状のパネルが却って不気味に見えるだろうとの考えでした。クラゲ状のモニターを隠しボス的にして、一見最終Stと思わせる想定でした。
— brilliant-stone (@BrilliantStone) December 30, 2020
12月31日
シュヴァルツガイスト戦導入ですが、ガイアー墜落をゆっくり見せ、ゲーム終了と思いきや機種からSG離脱、加速して追いかけ、ぶ厚い雲を潜り抜けて行く…。一瞬パッと白飛びした後に成層圏の蒼い空。レンズフレアと共にゆっくり横切るSG。カメラ戻すと下に雲海。完成時は又もPGの席で大喝采しました。
— brilliant-stone (@BrilliantStone) December 30, 2020
大戦の影響で地表は黒く厚い雲で覆われているという大前提の設定があったからこそ、そこを突き抜けた時の澄んだ空の蒼さが強調される図式ですね。陰鬱な雰囲気も吹き飛ぶという。シュヴァルツガイストは地味ボスかなと思っていたので、後年この演出の評判が良いと知り、とても嬉しく思ったものです。
— brilliant-stone (@BrilliantStone) December 30, 2020
後輩に便乗する形でを呟いたら、多くの方にフォローして頂き、それならばと当時の事を可能な範囲で書いてみようと思いました。1ヶ月位限定と思いましたが、とても書き切れない(苦笑)。なのでもう少しだけ続けようと思います。ファンの皆様方、アインハンダーを愛して頂き本当にありがとうございます。
— brilliant-stone (@BrilliantStone) December 31, 2020