目次
2021年 1月2日
ここらで難度の話。何故ここまで難しくしたのか?私は未だに懐疑的です。C社からプログラマを採用し敵セットをさせたところ、とてもクリアが出来る状態ではありません。これはいくら何でも…とディレクタに確認したところ、彼はシューターだからね…で済ませます。ちょっと待て、それでいいのかと。。
— brilliant-stone (@BrilliantStone) January 2, 2021
従来のStに捉われない新しいゲームを作ろうと頑張ってきたのにそんな安易な発想でいいのか?その内St好きばかり集めたデバッグが始まると更に難しくなっていき、家庭用なんだからせめて無制限プレイにしてくれと言っても結局変わらず。。この辺りでこのゲームの行く末が決まってしまった気がします。
— brilliant-stone (@BrilliantStone) January 2, 2021
1月3日
今となっては、その難しさを乗り越えた人達が語り継いでくれた事でフォローする人が続き、そのお陰で皆様の心に残るゲームになったのだろうとは思っています。ただ、開発スタッフでもクリア出来る者も少なく、社内でも早い段階から、あれはちょっと厳しいという声が聞こえてきたのが何とも残念でした。
— brilliant-stone (@BrilliantStone) January 2, 2021
当時の悔しさが少し蘇ってきたので、気を取り直しCGムービーの話です。当時の世相を知る人は多いと思いますが、あの頃のPS作品はCGムービーをセットにすることが普通でした。アインハンダーでもOP、EDの他に進行の岐点となる5st以降の演出をCGムービーで作る事となり、その構成も考える事になります。
— brilliant-stone (@BrilliantStone) January 2, 2021
ガイアー(開発名ヨルムガンドル)発進を作る事は早い段階で決まりました。重々しくカタパルトを駆け上がっていくガイアーの巨躯を全力で追いかける自機に、どこか儚さと虚しさを感じさせる様に演出したつもりです。 pic.twitter.com/9EeTadLNa0
— brilliant-stone (@BrilliantStone) January 2, 2021
撃墜したのに味方から総攻撃を受けるという成功演出。EOSは上下にアームを持つツヴァイハンダーとしてデザイン。この後宇宙戦になるので外装は宇宙機っぽく、色は最終ボスの子分的に白に。演出内容としては、哀しい程絶望感を表す激しい弾幕を掻い潜り、ラストは叛逆への意思を示す顔アップで止め! pic.twitter.com/QSZwNS5EwG
— brilliant-stone (@BrilliantStone) January 3, 2021
EOSは開発名シヴァです。CGモデルを作る必要性から、早めにデザインを上げる必要がありました。その為各部を煮詰める時間が無かったのが少し後悔が残っています。CGを作ってくれたオム〇バスJのディレクターとは楽しいやり取りができ、忙しい中でも吸収させてもらう事が多く、楽しかったですね。
— brilliant-stone (@BrilliantStone) January 3, 2021
撃墜失敗時はいわゆるバッドエンディングとなります。こちらは更に空しく、虚空に消ゆるガイアー(と噴煙)を見せた後、エネルギー切れで高高度からの自由落下の様を見せていて、遠くから傍観しているウーフ群を配置する事で、ただただ孤独な一兵士の死を強調するようにしています。
— brilliant-stone (@BrilliantStone) January 3, 2021
シュヴァルツガイスト。K〇3に出てきたらしい奴はデザイナー無許可のまがい物品です(笑)。まぁ一々文句言ってたらキリがないですがね。。 pic.twitter.com/Bz04Ys9Jrl
— brilliant-stone (@BrilliantStone) January 3, 2021
そしてこちらがモニター。これは例のIKプログラマに作らせる為に考えたもので、成層圏の澄んだ空でクラゲ状の機体がグネグネ動くとさぞ美しかろうと想定していました。ガイアー撃墜→SGが最終ボスと思わせておいての隠しボスで終了!と思いきや、更に真ボスのヒュペリオン登場という流れです。 pic.twitter.com/4Nbq00ryGu
— brilliant-stone (@BrilliantStone) January 3, 2021
1月4日
宇宙戦闘時はブースター装備にして、入力動作も変更(この辺はプレイした人じゃないと分からない筈)。撃墜したEOSのパーツを入手して改造したという設定で、地球に協力者もいたという想定です。半年後位に宇宙へ行く展開で良いんじゃないかと思っていたものの、キリよく1か月後に最終戦に突入。 pic.twitter.com/ebZ5hrntVr
— brilliant-stone (@BrilliantStone) January 4, 2021
最終ボスは「神との戦い」という位置付けに。宇宙空間の上下のない感覚を表現すべく「あえて酔わせてしまえ」がコンセプトに。自機の操作法も変えている為、ここまでやっちゃうよ!という実験も含めた、ある意味壮大なオマケと言えるかもしれません。F井作曲の荘厳なBGMも神戦のイメージ通りでした。 pic.twitter.com/zpxzOsysFC
— brilliant-stone (@BrilliantStone) January 4, 2021
先日ゲーム難度に関しては辛い話をしたので、矛盾と感じるかもしれませんが、ヒュペリオン戦は一握りがクリアで出来る位で良いと思っていました。そういう意味では無重力戦という新しさは出せたと思いますが、もう少し難しくても…というか戦闘パターンがもう少しあるといいなと感じていました。
— brilliant-stone (@BrilliantStone) January 4, 2021
そしてEndムービーです。総力戦を戦った主人公が気を取り戻し、再び敵陣に突っ込んでいくという内容で、最後は戦闘開始したところで終わり、後はプレイしてくれた皆様のそれぞれのご想像にお任せします。という内容でした。 pic.twitter.com/RYHaYYc53b
— brilliant-stone (@BrilliantStone) January 4, 2021
主人公が如何にして宇宙用装備を手にしたか?というのも敢えて想像力に任せる形です。先ず降下作戦に参加出来る兵士なら相応の整備スキルも持っている。そしてEOS装備を搭載したとて、それだけで大気圏突破能力まではない。何某の追加装備、もしくは協力者がいる。この辺りをネタに考えて頂ければ…
— brilliant-stone (@BrilliantStone) January 4, 2021
1月5日
スタッフロール後、暗闇に足音が響きエンジン始動音と共に目が光る!というデモは企画からの要請で追加した物です。あれが時系列的にエンディング後の事なのか、7st前の事なのかは特に話もしませんでしたが、多分続編を匂わせて終わりたかったんでしょう。それが適う事はありませんでしたが…
— brilliant-stone (@BrilliantStone) January 4, 2021
何故かスタッフロール時のBGMが今でも心に残っています。F井とは内容について特には話していないのですが、あのスローな物悲しい音色の中に「お前は充分やり切ったんだよ」という達成感が醸し出されていて、それがザウバー後から一転してアインハンダーを完成させた自分の気持ちと重なるのですね。
— brilliant-stone (@BrilliantStone) January 4, 2021
残りのCG、OPムービーの話です。1番目につく物なので頭を悩ませましたが、テンポ良くかつあの世界観を1発で分からせたいという事で、唐突に始まる感のあった1stの入りを補完させるべくあの内容に。自機の挙動、バルカンでのやられ方、そして変形敵グライフと、EHの独自ゲーム要素を詰め込んだ形です。
— brilliant-stone (@BrilliantStone) January 5, 2021