目次
今回組み立てる自作キーボードの紹介
自作キーボードキット、「Ieneko42C」のビルドログになります。
Ieneko42Cは、堕落猫(Twitter: @daraku__neko)さんが製作した「三本指ジェスチャー対応トラックパッド付きカラムスタッガード配列キーボード」です。
文字通りキーボード中央にトラックパッドがついているため、トラックボールつきの自作キーボードばかり買っていた自分的に新鮮だったので購入してみました。
Ieneko42Cの購入先
キットの購入先は以下。
3本指ジェスチャー対応トラックパッド付き カラムスタッガード配列キーボード Ieneko42C – Daraku-Neko – BOOTH
ビルドガイド(組み上げるための説明書)について
ビルドガイドは上記購入先に記載のものをご確認ください。
私の記事は単なるビルドログですので、作成の際はこちらではなくビルドガイドを参照するようお願いします。
同梱パーツ確認
同梱されてきたパーツ類を確認します。
- トッププレート
- メインプレート
- ボトムプレート1
- ボトムプレート2
- トラックパッド
- トラックパッド用プレート
- トラックパッド高さ調節用ブロック
- フレキコネクタDIP化キット
- フレキシブルフラットケーブル
- M2スペーサー 3mm x9
- M2ネジ 3mm x18本
- 細ピンヘッダ 1×48(PGA2040用)
- 細ピンヘッダ 1×8(フレキコネクタDIP化キット用、DRV2605L用)
- DRV2605L
- 振動モーター
- ゴム足1 x2
- ゴム足2 x2
- テストワイヤー
付属品は以上になります。
別途、自分で用意する必要のあるもの
- PGA2040
- Kailhスイッチ用PCBソケット x42
- MX互換キースイッチ x42
- MX互換キーキャップ
今回わたしが用意したキースイッチは以下
Gateron KS-8 キースイッチ Clear(5ピン/35g/リニア/5個入)
TALPKEYBOARDさんで購入しました。
ちなみに写真にでっかく写ってますが、購入時にステッカーいただけたのですが現在(2023年7月29日時点)ではもうお配りされてない模様。
それからLEDもつけたかったので以下も購入。
- SK6812MINI-E x42
- WS2812B x12
後述もしてますが、WS2812Bについてはすでに実装されており必要ありませんでした。
組み立てで用意した道具など
今回の組み立てで用意した道具は以下。
- はんだごて
- はんだ
- コテ台
- ハンダ吸い取り線
- ハンダ吸い取り器
- ドライバー(プラス)
- ニッパー
- 先細ペンチ
- ピンセット
- デザインナイフ
- マスキングテープ
- 両面テープ
- はさみ
- フラックス
- フラックスクリーナー
- 作業用シリコン(耐火)マット
実装
実装していきます。
LEDの取り付け
ちっこいSK6812MINI-Eのほかに少し大きめのWS2812BというLEDも買ってたのですが、こちらはすでに実装されており必要なかった模様。
後の動作確認でわかりましたが、一部うまくはんだ付けできておらず、そこから先がすべて点灯しなかったので再度はんだ付けを行いました。
ちいさいパーツなだけに注意してやっていきたいとこです。
もくもくとはんだ付けして完了。
ソケットの取り付け
拡大した写真を撮ってませんでしたが、目印の枠線とキースイッチの差し込み穴側をしっかりはめ込んでいけば向きに関しては問題なく取り付けできるかと思います。
PGA2040取り付け
画像に写っている四角い穴右下の白マークと、PGA2040側のドクロマークを同じ位置にして取り付けます。
下の画像もご参考まで。
ビルドガイドに従い、ピンヘッダをはんだ付けするため差し込み固定します。
マスキングテープはダイソー辺りで買った白色マスキングテープを使用してます。
差し込んだピンヘッダの角にあたる4つをまずはんだ付け。
残りの部分もはんだ付けし、伸びた先端はカットしていきました。
裏面もご覧の通り。
動作確認
ここまでの段階で、USB-TypeCケーブルでキーボードとPCを接続して動作するかの確認(LED点灯)を行います。
ファームウェア書き込み
USBケーブルを差し込むとRPI-RP2という名前でフォルダが開きましたので、ビルドガイドに付属しているファームウェアデータをそのフォルダに放り込みます。
画像を見るとすでにトラックパッドが取り付いてて順番が前後してますが、こちらはこのあと取り付けていきます。
トラックパッド、DRV2605Lの取り付け
振動モーターのケーブルをはんだ付け。
トラックパッド基盤との接続でフラットケーブルの差し込みで難儀して黒い蓋がついていたところを取り付けで力を入れすぎたようで壊してしまいました…。
奥まで差し込めば、力強く引かない限りは抜けないようでしたが、ビルドガイドにも注意を呼びかけてあるので、もう少し慎重にするべきだったと反省。
組み立て
アクリルプレートを取り付けていきます。
ボトムプレート、トッププレートともに二枚ずつ付属しているので順序よく取り付けていきます。
付属のゴム足もここで付けてしまう。のですが、あとからキースイッチをはめる際にゴム足でできた高さのぶんプレートがしなったりしたので、気になる方はキースイッチ、キーキャップの取り付けが終わってからでもいいかもしれません。
キースイッチも取り付けてしまってます。
動作確認やキーキャップ、トラックパッド面の取り付けがまだですが、この段階でほぼほぼ完成。
トラックパッド取り付けでは、粘着力が強いとのことだったので画像のようにあらかじめ両面テープを重ね貼りし、粘着力を弱めて取り替えがきくようにした上でトラックパッドを設置しました。
この状態で表面に指を滑らせてみたところ、動作に悪い影響などは特に感じられなかったです。
動作確認
あらためて動作確認をします。
こちらのサイト(https://vial.rocks/)にてキーマップ変更。
テストタイピングはこちら(https://config.qmk.fm/#/test)でやりました。
初期レイヤー他、デフォルトからけっこう書き換えてます。
※2023年7月30日16:42現在、作者様のTwitter(X)にてファームウェア更新が来ておりました。今後も更新情報などあるかと思いますので、キットを購入された方、また購入を検討されている方はフォローされることをおすすめします。
実装した全キーの動作を確認!動いてよかったです。
完成
組み立てで失敗したこととか
なんか組み立ててて感じたこと、失敗したこととかを書いてきます。
今回は特に失敗らしい失敗はなかった?
そんなこともなく、はんだ付けで1箇所しっかりできてなくてそこから先が光らないという場面がありました。
あとキースイッチの差し込みの際に先端が折れ曲がり、キーを押しても効かないという場面もあったり。
この程度で済んだなら失敗という程でもないかなという感想。
いや慢心してはいけない、これからも気を引き締めていこう。
使ってみて
使ってみた感想。
トラックパッドについては問題なく動作し、こちらのブログ記事編集執筆に使用しています。
パッドのタップを使うことにより、キーボード上でカーソル位置を動かせるのはありがたいですね。
2本や3本指でのジェスチャーにも対応しており、デフォルトで確認できた動作を列挙します。
- 1本指でトラックパッドの一点を一定時間押し続けるとドラッグ&ドロップモードに(振動してお知らせ)
- 2本指で上下スワイプでブラウザスクロール
- 2本指、左スワイプでブラウザバック
- 3本指上下スワイプで起動中のアプリ一覧の確認
以上ができました。カスタマイズによって他にも色々できると思います。
以前MacBook Air使っていた自分としてはこれだけ拡張されただけでかなり使いやすくなる!と感じました。
お絵かき方面(ソフト:clip studio paint)についてもですが、ピンチなどの動作でズームイン・ズームアウトが効きました。
デフォルトだと手のひらツール使用のスペースキー長押しが、レイヤー1への切り替えになってますので、その辺のカスタマイズは必要だなと感じた次第です。レイヤー切り替えだけ右手側に集中させてもいいかもしれない。
普段スマホの画面など大型化していってるツールを使っているのもあってか、少々操作範囲が狭く感じるのはご愛嬌ですかね。
あとキーボードキットの問題ではないのですが、キースイッチにこだわりなく、安かったGateron KS-8を使ったもんで、これがやや軽すぎたようでかなりハタハタっと打鍵できてしまったのだけ違和感がありました。
いつも重めのクリッキーなど使っているのも影響しているかもしれない…?
今回のビルドログは以上になります。
お付き合いありがとうございました。
おわり。