表題の通り、前回書いた60%キーボード で使用するスタビライザーをルブ(潤滑)していくのと、その完成まで書いていきます。
スタビライザーはワンセット全部ではなく必要分のみと考え、今回ルブするのは60%キーボード2つ分、「2U x 3 と 6.25U」のものと、「2U x 2 と 7U」となります。
目次
「ルブ」ってなんだ?
【lube:ルブ】
「油をさす」とかって意味なんだそうです。引用の引用です。
ルブ(潤滑)のやり方【キーボードを自作するならマスト】 | Hayato Folio
揃えたもの
スタビライザー
PCBスナップオンタイプのスタビライザー
PCBスクリューインタイプのスタビライザー
購入先:skyloong GuangMing Store – AliExpress
https://ja.aliexpress.com/item/1005003164951935.html
7U用のワイヤー入りセット
購入先:GAC-1848 Store – AliExpress
https://ja.aliexpress.com/item/1005003649683998.html
黒軸?の部分と、黒ワイヤーをそれぞれ買いました。7U入りの銀ワイヤーが余ったのはそれでですね。
黒+黒のセットはもう一つ予定している60%キーボードに使おうと思っています。
その他
黒 + 黒のスタビセット
DUROCK V2 2Uと6.25Uのスタビライザー
フォームステッカー?
こちらのステッカー、どう使うのかちょっとわからない。ぐぐってみたら以下のHOWTO動画が見つかった。
使用の際に参考にさせてもらおうと思う。
潤滑剤
- GPL 105 -5g
- GPL 205 grade 0 – 5g
- XHT-BDZ – 5g
105はたしかキースイッチ用で、今回使うのは205のもの。BDZというのは以前ある方からオススメされたアイテムなのだが、今回は参考にしたサイトの手順などから、まずは試しに205を使ってみようと思う。
購入先:KBDiy Official Store – AliExpress
https://ja.aliexpress.com/item/1005003363739664.html
ルブしていく
パーツを取り出す
スタビライザーの各パーツを取り出してみる。
組み上げる状態、たぶんこうだな?ってのを参考サイトとか見ながら並べて確認。
実際に、ルブする前に組み上げてみたのが上の写真である。
ルブ作業
軸パーツの側面に、205グリスを塗り付ける。けっこうたっぷり塗ってみた。
ワイヤーの先端部にもグリスを付ける。ディップだ。
仕上がり
はみだしてるがこのままPCBに取り付けていく。
6.25U構成(右側金色ワイヤーのほう)はひとつ2Uのものを作ってなかったので、このあと追加で仕上げた。
スタビライザーの取り付け
PCBに不織布テープを貼り付ける
緩衝材?となるフォームステッカーが付いてきてたが、それは使わず不織布テープを使った。
スタビライザーの幅でしっかり切らないと、足りな買った場合若干の傾きが見られた。短く切りすぎたのだと思う。
スタビライザーを取り付けた状態が上の写真。パーツにワッシャがついていたが、それは裏側からネジと一緒に取り付ける。
完成まで
キースイッチのはんだ付け
参考サイトの手順に習って、キースイッチのはんだ付けを片方だけしてテストなどをしてみたが、どうも導通がうまくいってないようだったので、結局どちらもはんだ付けしてからREMAPにて動作するかのテストをした。
キースイッチ取付穴のミス
うまくいったように思えたが、最下段のキースイッチの穴を4つほど間違えており、左3つと6.25Uスペースキーの右側の一つがズレていたため、キースイッチの両端子をはんだ付けしたことを後悔した。吸い取り器を使ってもなかなか取り外すのに苦労した。
この写真の時点で若干スペースキー右側のスイッチが上と揃っていないのがわかる・・・。こういうミスも経験かなぁ。
なにはともあれ、そのミスを改善し、残りはキースイッチを取り付けるのみとなった。
完成!
これにて完成である。
スタビライザー取り付けとルブした感想
スタビライザーのルブと取り付けに関しては、特に問題なくやれたと思う。
該当キーを押したときに上までしっかり戻ってこない感じがあったが、何度か押すことでこなれてきた。こういうものなのかもしれないし、やはり単純につけすぎたのかもしれない。
もし使ううちに乾いたりしていくようなら、つけすぎくらいのが長持ちするのかもな?と思った。
あと、スタビライザーの働きもあってなのか、該当キーのクリッキーの感じがやはり他と違うな~と感じた。カチッというより「スコスコ」といった音が出ている。多少はクリッキーの感触も残っているが、この感触のほうがおおきい。
おわりに
REMAPのテストでもしっかり動いたのでよかった。プラスチックケースかつクリッキースイッチのためか、カチカチ音が響いてやかましく、これはこれで大変気持ちいい(個人の感想)。
アルミケース購入から右往左往して、いつの間にかプラスチックケース追加購入したりなんかしてたが、60%キーボード2つ作るかみたいな構想で動いてたのでこれは仕方ない。
何に使うか迷っていたMelGeek Horseman Base-Aのキーキャップもバッチリ決まって、なかなかいいものが作れたと思う。
アルミケースはまたパーツが揃い次第あらためて組んでいく。そう、次は黒スタビを使ったスペースキーが7Uの構成だ。こちらも楽しみである。
おわり。
参考サイト
ルブ(潤滑)のやり方【キーボードを自作するならマスト】 | Hayato Folio
今回、キースイッチまでルブするつもりでいたのではあるが、使用したキースイッチがFactory lubeという、出荷前に工場?で既にルブされているというもので、たしかにオープナーで開いてみると、内部の要点がテカっていたため取りやめた。
ルブの湯加減はいかがですか? – 自作キーボード温泉街の歩き方
キースイッチ ベストプラクティス – recompile keys
ありがとうございました。